鼻の内部を鼻腔といいます。鼻腔は、中央にある鼻中隔という壁で左右に分かれ、その外側には鼻甲介という3つのヒダがあります。鼻腔周囲の顔の骨には副鼻腔という空洞があり、鼻腔と交通しています。副鼻腔は、額の裏側にある前頭洞(ぜんとうどう)、両眼の間にある篩骨洞(しこつどう)、頬の裏側にある上顎洞(じょうがくどう)、鼻の奥のほうにある蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)という4つの部分があります。鼻腔や副鼻腔の病気にはさまざまなものがあり、鼻症状がある場合は検査や治療する必要がありますのでご受診をおすすめいたします。
鼻の病気では画像診断が必要になることが多くあります。
当院では同クリニックモール内2階のメディカルスキャニング様でCTおよびMRIを撮影していただくことが可能です。ぜひご相談ください。
日常生活で接触しているいろいろな動植物や室内のハウスダスト(ダニ)・カビなどの「アレルゲン」が体に入ることで炎症が起き、鼻水や鼻づまりが起きます。血液検査を行いアレルゲンの原因を確定し、内服薬や点鼻薬の治療を行います。舌下免疫療法もご相談いただけます。
いわゆる鼻風邪のことです。内服薬やネブライザーの治療をお勧めいたします。
急性鼻炎が悪化し副鼻腔まで炎症が波及した状態です。抗生剤などの内服薬や鼻水吸引・ネブライザーの治療を行います。
急性副鼻腔炎が長引いたり、炎症を繰り返すことで副鼻腔に膿が貯留し、症状が3ヶ月以上続く状態です。診断には鼻のファイバーでの視診やCT、菌の培養検査が必要になります。抗生剤の少量長期投与という治療を行います。
キーゼルバッハ部位という手前の粘膜から出血することがほとんどです。お子さんの場合は多くはアレルギー性鼻炎が原因であり、鼻炎の治療を行うことがあります。圧迫止血で止まることがほとんどですが、見える範囲であれば焼灼止血を行います。止血困難な状況であれば大きな病院へご紹介いたします。
鼻の中におもちゃやビーズなどが入りこみ取れなくなることです。無理に取ろうとすると奥に入り込んだり、粘膜を傷つけることがありますのでご受診ください。