「鼻炎」の主な原因としては、風邪などの感染症と、ハウスダスト(ダニ)や花粉などのアレルゲンがあります。アレルギー性鼻炎の原因となる「アレルゲン」は、私たちが日常生活で接触しているいろいろな動植物や室内のハウスダスト(ダニ)・カビなどです。
アレルギー性鼻炎は、「季節性アレルギー性鼻炎」と「通年性アレルギー性鼻炎」との2つに分けられます。
一般的に「花粉症」と呼ばれるもので、スギやヒノキ、カモガヤなどの花粉を、鼻から吸い込んで発症します。その花粉が飛ぶ季節のみ、症状があらわれます。
ハウスダスト(ほこり)やダニ、イヌネコなどのペットの毛などが原因です。一年中症状があります。
アレルゲンが鼻や眼の粘膜に付着すると、くしゃみや鼻水、眼のかゆみなどのさまざまな症状が現れます。そのほかにも、喉のかゆみやイガイガ感、皮膚のかゆみ、頭がボーっとするなど、鼻や眼以外の症状が現れる人もいます。
治療を始める前に、医師の問診および診察と血液検査により、原因を特定することが大切です。
指先からの少量の採血で検査します。注射器を使用しないのでお子様も怖がらずに採血できます。結果は約20分で当日判定できます。
アレルギー項目はダニ・ネコ・イヌ。ゴキブリ・スギ・カモガヤ・ブタクサ・ヨモギです。
※この項目以外は検査できません。
アレルギー迅速検査キット「イムノキャップ ラピッド」
ハウスダストやダニではよく掃除する、布団をよく干すなど、花粉症ではマスクやメガネでなるべく鼻から原因物質を吸い込まないように努力します。
患者様の症状の重症度や生活環境に合わせて検討し処方いたします。
アレルゲンのエキスのお薬を毎日舌の下で溶かして内服することで、体を慣らし、長期にわたって症状をおさえたり、症状をやわらげたりできます。内服薬による鼻炎のコントロールが不十分であったり、花粉症の症状が重症の方にお勧めです。月に1回の通院、少なくとも2~3年の治療が必要になりますが、根本的な体質改善が期待できます。
上記治療によって症状の改善が難しい場合などしかるべき施設へご紹介いたします。